賃貸物件の退去時に、原状回復工事でクロスの張替えが必要になるかどうかのお話しをしたいと思います。
以前、原状回復工事とは「貸主・借主が協力し合ってお部屋を元に戻す作業」ということをお話したかと思います。ではどういう場合に張替えとなり、負担(負担割合等)はどうなるのかということを実際にクロスを張替えている現場を例にお話しをさせていただきます。
賃貸物件の退去時に、原状回復工事でクロスの張替えが必要になるかどうかのお話しをしたいと思います。
以前、原状回復工事とは「貸主・借主が協力し合ってお部屋を元に戻す作業」ということをお話したかと思います。ではどういう場合に張替えとなり、負担(負担割合等)はどうなるのかということを実際にクロスを張替えている現場を例にお話しをさせていただきます。
借主がタッカー(ホッチキスのようなもの)を使用した形跡がありました。写真だとわかりづらいですね。タッカーが簡単に外せる場合でクロスが補修の範囲を超えなければ張替えの必要はないと思われます(その場合補修費は負担することとなります)
ただし今回の場合はタッカーを使用していて、頻繁に同じ個所で付けたり外したりしたことでクロスを傷めてしまっていました。補修することが難しいので張替えとなりました。(実際は写真よりもクロスはかなり傷んでいます)
この場合は先ほどのタッカーのような小さい穴ではなく、ねじのようなものでグリグリと穴をあけたような状況でした(クロスを剥がしてからの写真で申し訳ないです)
また穴の径も指が簡単に入ってしまうくらい大きいもので、ここ以外にも同じ壁面に数か所ありました。1か所くらいでしたら補修する内容になるのですが、ここ以外に数か所ありましたのでピンポイントで補修するとかえって補修箇所が目立ってしまうので、クロス張替えとなりました。
国土交通省のガイドラインではクロスの価値は「6年で1円」という位置づけです。6年以上入居している場合で汚損や大き目の穴がないようでしたら借主の負担の可能性は低いと考えられます。
今回はあくまでも一つの例としてのご紹介でした。退去時の室内の状況は一つとして同じものはありませんが、概ねこのような内容で話をすすめるケースが多いです。多少参考にしてみてください。
※神奈川県下でもエリアや数十年前の契約内容により今回ご紹介したケースに当てはまらないこともあります。また東京ルールについては多少影響を受ける事もありますが「東京都の条例」となりますので予めご承知おきください。