唐突ではありますが『「プロフェッショナル」って何?』という言葉をブログのタイトルにしました。
これについて最近いろいろと思うことがあります。それは各方面のプロフェッショナル、「プロ」と呼ばれている人が実際に本当にそうか?ということです。これは自分にも言えることですが・・いろいろな業界には様々な自称他称のプロフェッショナルと呼ばれている人がいます。例えば政治についてですが強烈なリーダーシップで地方や国に貢献されている方々いわゆる「プロの政治家」もいるかと思えば、そうでない方もいます。「そうでない方」という言い方は明確に線引きするのは難しいところです。中には一生懸命仕事をしていても国民に評価されないという方もいるかもしれません。それは遠く未来に評価されるかもしれません。しかしそれとは別に政治家などの公人がやってはいけないことがあります。それは「不正」です。これは「国民に評価されないが一生懸命仕事をしている」ということとは次元が違う話でしょう。国、地方の区別なく政治家にはいろいろな苦労がつきものかと思います。しかし「持続化給付金の不正受給」などの事件でもありましたが、民間人だけでなくそれなりの経歴をもつ政治家まで不正に関与しているという事件が起きています。
そして持続化給付金に限らずその他多くの分野に渡って疑惑をもつ政治家が跡を絶ちません。こういう方々も不正が表沙汰になる直前まで「政治のプロ」として活動しています。
当然政治の世界だけではなく様々な業界に「プロ」は存在します。民間企業(私を含めて)もそうです。私がかかわる不動産業、建設業だけでなくその他多くの業界が存在しその業務に携わる方々がいます。ここでも多くの業界人が「プロフェッショナル」として仕事をしていると思います。本当に素晴らしい業績を残している方がいてその方々の著書や講演された話を聞いても非常に勉強になりますし現状プロフェッショナルとして活躍されています。しかし現実問題としてそのような実力のある人はかなり絞られると思います。表面的な知識と経験だけで、いかにもその道の「プロ」を装う人もいます。私が不動産業界にいてそういう人をこれまで数多く見てきました。「実績のない事柄」をどこかのセミナーに行き上辺だけの知識を身に着けて「いかにもその道のプロ」を装い自分が講師になってお客様へ講演しているのです(これでは政治家の「不正」と同じです)。
決してこのようなことがそこら中にあるわけではないと思います。では各分野に精通した「プロフェッショナル」と言える人は果たして世にどのくらいいるのでしょう。皆さん(私を含め)の周りにそのような方はいらっしゃいますか。
話が変わりますが先日弊社が賃貸管理させて頂いてますアパートのオーナー様とお話をさせて頂きました。その際不動産業務や雑談を含めいろいろとお話をさせていただくのですがその中で少し気がついたことがありました。それはオーナー様も賃貸管理について多くの苦労や経験をお持ちだということです。賃貸管理のトラブルでよくある滞納や入居マナーの件その他諸々お話を聞くだけでも相当な経験をされていることがわかりました。アパートを建築して30年以上不動産業務に携わっていることと変わりないのです。ご自身では「自分は素人だから・・・」という事をおっしゃられます。しかし私からすれば「不動産業界に入りたての2~3年目の社員なんかよりもはるかに豊富な経験の持ち主」なのです。このお話以外にも多くのお客様とお仕事をさせていただく中で私自身曖昧な知識だったりそれこそ知識不足だったりと、また場合によってはお客様の方がよく研究されていて(あまり好ましいことではないですが)私の方が教わることもあります。その際は正直にお伝えしてお客様に教えて頂きます。私自身はプロフェッショナルという位置にいるかはいまだにわかりません。私の意識ではまだその途上にいるということかもしれません。しかしただひたすら「お客様から頂いたお仕事を愚直に遂行していく」しかないといつも思っています。そのためにも常に初心を忘れず謙虚な気持ちで物事に臨もうと思います。お客様からのお話の中には「仕事に対するヒントや学ぶべきもの」が多く含まれています。その場でハッと気づかされることもしばしばです。その都度まだまだ「プロ」への道は長いなあと感じます。
そういう意味でも本当の「プロフェッショナル」となれるよう今後も自己研鑽に努める所存です。最近思うことがあり自戒の念を込めてblogにあげました。皆様今後ともよろしくお願い致します。