宅地建物取引士。かつては宅地建物取引主任者という名称でした。毎年20万人前後の受験者数がこの国家資格を受験しています。「宅地建物取引士」に名称変更され士業になったことをうけて受験者数は増加しているそうです。
そして去年から新型コロナの影響を受け試験が10月と12月の2回に分けて実施されることとなりました。今年も12月にもう一度試験があります。宅建の合格率は毎年約15%~18%で推移しています。ちなみに去年は10月、12月合わせて16.8%だそうです。 合格点は平成28年の35点からは上昇傾向にあり、去年の10月は38点、12月は36点でした。15年くらい前に私もこの資格を受験し宅建士の資格を取ったのですがその時の点数が34点で合格点が33点でした。その時の事を少し思い出しました。当時私は売買仲介の会社に勤めていました。宅建の試験が15時に終わるとそのまま会社へ向かいます。その日は休みなのですが上司が採点するという社内(というよりもこの支店独自)のルールがありました。試験中に選んだ番号に自分が問題用紙に丸をしているのでそれを50問分別紙に整理して書き写したものを上司に渡すのです。そして17時くらいになって各専門学校から精度の高い解答速報が出始めるので大手のものを基準にして丸付けが開始されます。上司が解答速報を見ながら丸付けをしたのですが、横で立ってそれを見ていてその間中もう心臓がバクバクでした。まず民法から採点がはじまったのですが第1問から第5問までいきなり×がつづきました。「あーっ、いきなりもうダメか」と一瞬どん底に突き落とされました。4つの選択肢から2つまで絞って最後まで悩んで試験時間残り1分の時点で番号を変えた問題が×になっていました。しかし途中から宅建業法で盛り返し最終的には34点まで伸びました。速報も合格点を33点と予想しており結果その通りとなりました。この時の記憶は今でも鮮明に覚えています。点数が判明して安心と緊張から開放されたせいでどっと疲れが出てしばらく椅子から動けないくらい本当に心臓に悪い採点の仕方でした。不動産業界にいる方にとっては持っている方が得なことが多いですので絶対欲しい資格ですよね。10月受験の方で合格できそうな方は12月の合格発表が楽しみでしょうし今回ダメそうだなあという方はまた来年頑張ってください。この日を目標に頑張ってこられた皆様本当にお疲れ様でした。試験は終わりましたのでしばらくはコロナに注意しつつ自由に遊んでください。おっとまだ12月受験の方がいらっしゃいましたね。12月受験の方、ご健闘をお祈りいたします。