先日オーナー様のご自宅の水廻りの修繕工事の際、玄関の手摺金物が劣化しているのを発見しました。
縦てで使用する手摺の下部分の金物が割れてプランプランになっていました。
どうしても気になり「これ直してもいいですか?」とオーナー様へお話してすぐ部材調達。
同じ位置での再設置なのでねじ穴が違いますが位置(スミ)はほぼ出ています。
あとは水平と垂直を注意すれば大丈夫か?と思い、一旦金物を外していざインパクトドライバー(電動工具)でビスを打ち込んだところ、打ち込んだと思った瞬間ビス頭がはねてしまいました。
適当な力で注意しながら打ち込んだはずでしたが、下地が固く、下穴処理が浅くてビスに無理が生じてしまいました。しかもかなり深く入れた後に折れたので壁からほんの少しビスの芯部分が頭を出した状態です。これだと手摺金物を設置できません。ビスが折れることはよくあるのですが、固い下地にしっかりと入ったビスはペンチ、ニッパーやプライヤーを駆使してもどうにもなりません。芯部分をつかめてもビスが回らないのです。
私が玄関で作業しているのを静かに見守って下さるオーナー様へは「直していいですか?」と言った手前、バツが悪いのとオーナー様へ申し訳ない気持ちとでしばらく(短い時間でしたが私には長く感じられました)悩みました。しかしすぐに私の力量では到底リカバリーできないと思い、オーナー様へ素直に状況をお話して大工さんを呼ぶことにしました。いやー恥ずかしいやら情けないやら。
オーナー様には快諾して頂き、むしろ「直すのはいつでもいいよ」とまで気を遣ってくださいましたが、「もう年の瀬も押し迫る中でこのような中途半端な状態で年越しなどは絶対に回避せねば」と祈るように大工さんへ電話しました。
そうしたところ「今打ち合わせ中ですが終わったらすぐに行きますよ。住所教えて。」と言ってくれました。ありがとうございます!
大工さんを待つこと1時間。到着すると何も言わずにすぐ作業に取り掛かってくれました。
私の作業した形をいきなり引き継いでの仕事でしたが、さすが餅は餅屋ですね。壁を傷つけないように慎重に出ているビス芯部分を折って壁から出ないようにしてくれました。その作業が終わればあとは順調でした。
着手してから握り棒を設置するまで約1時間くらいでしたが、そのほとんどがビス頭の処置に費やされました。
工事が無事完了しましたが時間がかかってしまったことをオーナー様へお詫びしました。オーナー様には笑いながら「気にしないでいいよ」と仰って頂きました。本当に申し訳ございませんでした💦
生兵法は怪我のもと
まさにこの言葉があてはまりますね。良い経験となりました。
「この経験はきっと今後の糧にするぞ!」と気持ちを切り替え前を向いて歩いて行こうと改めて思うのでした。