かわら屋根葺き替えました<1>

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。ということで久しぶりのブログとなりました。昨年はいろいろとお仕事をいただきまして本当にありがとうございます。感謝感謝です。今年もコロナに負けず業務に邁進して参ります。どうぞよろしくお願い致します。さて今回はかわら屋根の葺き替え工事をご紹介いたします。

こちらの屋根です。大きいですね。施工面積は100坪を超えます。約40年近く経つ瓦と銅板の屋根です。屋根職人の何人かがこの屋根を見て「いい仕事してるなあ」と当時の職人さんの仕事ぶりに感心していました。ただ施主様の意向としましては耐震のために屋根をなるべく軽量化したいということから今回ご決断され外回りの改修工事を弊社へご依頼いただきました。ありがとうございます。正直武者震いがしました。屋根屋さんもこれだけの規模の屋根はめったに無いとのことでかなり気合が入ってました。ただ屋根の形状が複雑でどこから着手したらよいかかなり悩みました。屋根の葺き替えと同時に外壁も塗装替え(破風と雨樋は既存のまま)します。屋根屋さん、足場屋さん、塗装屋さんを工程の中でどう入れていくか・・・いろいろ悩みましたが約2か月で仕上げることで工程を組み施主様へ説明しました。瓦につきましてはといろいろ打ち合わせましたが最終的には施主様の意向によりセキノ興産さんの「かわら455R」という金属瓦で決まりました。施主様の選ばれた色は「いぶし銀」です。そして今まで銅板の平葺き部分も施主様がかなり悩まれていましたが最終的にこちらも「いぶし銀」を選ばれました。足場を掛けてから樋全体や以前雨漏りした場所(施主様より聴取)を調査することになりました。玄関脇の雨樋は詰まっているのか雨が降るたびに集水器(じょうご)から水があふれることがあるとのこと。またサッシ枠廻りや外壁の入隅(いりずみ)部から水が浸入するなどいろいろと直す必要があります。

雨樋部分の詰まり 樋の中は落ち葉と泥がびっしり詰まっていました。

足場を組み高圧洗浄を行い、その他不具合箇所が無いか調査しました。

高圧洗浄後外壁から水が入り込んでいたところは場所の特定をするため再度放水調査をしました。こちらも場所が特定できしっかり防水処理をしました。そしてまず最初に2階から塗装スタートです。各箇所の色はこちらも施主様と打ち合わせて色を決めました。外壁、雨戸、木部等々。塗料もその箇所にあわせて塗ります。あと忘れていたのですが改善箇所がもう一つありました。

屋根の軒部分にある「矢切」。ここにコウモリが住みついてしまい、そのせいでフンがかなり落ちていました。コウモリは一度住みつくとなかなか出て行ってくれません。ここも改善します。

塗装屋さんが用意してくれたのがこちらの網です。これで単に矢切を塗装するだけではなく害獣対策もしました。コウモリさんごめんなさい。さて2階部分の塗装が終わるころに屋根屋さんと瓦の打ち合わせになりました。

鬼瓦の家紋(焼きもの)を再度金属瓦(鬼瓦)へ取り付けることになりました。瓦の撤去で7~10名近くの職人さんが一気に入ってきます。しっかり養生しなくてはいけません。

セキノ興産さんに「かわら455R」を発注してから品物が現場に納品されるまでに既存の瓦を撤去して受け入れできる体制にまでもっていきます。

まるで恐竜のように見えますがこちらの道具を使って撤去していきます。現場によってはトラックへそのまま投げる事もありますが住宅地ということもありご近所様へご迷惑にならないようにと屋根屋さんが用意してくれました。下にダンプを置いてこの緑の筒を使って上から瓦をおろします。かなりの枚数がありましたが何とか撤去することができました。

<次回へ続く>

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