直結直圧へ切り替え(給水管のお話)

分譲マンションや賃貸マンションにつきものの受水槽。

この受水槽ですが短時間に多くの水を使用する建物や、水を供給するための水圧が足りない高い建物に採用されていました。そのメリットとしては①安定的に給水できること②災害時や断水が起こった場合でもある程度の水量を確保できることが挙げられます。そのため、病院や学校、ホテルなどに常に水が必要になる建物に適しています。

しかし、受水槽の衛生管理を怠ると水質悪化の恐れがある点や、設置や維持管理費(毎年の水槽内部の清掃やポンプ故障時の交換)などの費用、設置スペースが必要になる点はデメリットと言えるでしょう。また断水が起こるときに水量を確保できると前述しましたが、受水槽設置の場合でもポンプやボールタップの故障により断水することがしばしばあります。またある程度の水量を確保と言っても受水槽の容量ではすぐに消費されてしまうでしょう。

【デメリット】・水質汚濁・かさむ維持費・故障時の苦情・深夜の騒音

今回はこれらの要素を解消するため受水槽撤去の依頼を受けました。

この駐車場を建物方向へ穴を掘り給水管を埋設します

カッターを入れて掘削後配管しました

配管後に通水試験を行い埋め戻し

こちらも配管後埋め戻し

それが終わるといよいよ受水槽部分の給水管切断です

白いエルボ管と黒い配管を接続すると道路本管からくる給水管と直結となります

無事に直結できました

接続工事が終わればあとは受水槽と基礎の解体です

まずはブルーシートで養生

受水槽の水が抜けるのに2時間かかりました。

架台も取れてあとは基礎のみです 厚みが50㎝近くもありましたので時間がかかりました。

    

最後は転圧で地固めです

受水槽撤去前

受水槽撤去したあとです。周囲への圧迫感もなくまた深夜の騒音(マンションのどなたかが水道を使用する際に生じるポンプの始動音)もこれで解消できました。入居者様、近隣の皆様、工事中ご協力ありがとうございました。なかなかお目にかかれない珍しい工事なのでブログでご紹介させて頂きました。よろしくお願いします。

 

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