7月3日熱海市伊豆山の伊豆山神社南西で大規模な土石流が発生し、逢初(あいぞめ)川に沿って土砂が流出しました。この原因について究明が急がれていますが現時点では業者による川の上流付近の盛り土が原因ではないかと言われています。この現場から私が育った湯河原は車で約10分くらいのところです。この伊豆山には子供のころよく釣りに来た記憶があります。
大人になってからもこの現場は車で何度も行き来しています。このエリアはこのような斜面が非常に多く隣の熱海の街へ行くまでに同じような景色が続きます。今回の場合川の上流付近の状況が行政側もしっかり把握できていなかった可能性があります。(担当者ベースで処理していたのか、この盛り土の着工をストップするまでには至らなかったようです)現時点では人的被害として ●行方不明者: 2名 ●死者: 25名 ●避難者: 176名 物的被害として ●半壊、もしくは全壊の家屋: 131棟 とのことです。2名の方が依然として見つかっていない状況です。
伊豆山だけに限らず日本全国で同じような状態(山頂に盛り土をした状態)の地域があると思います。不安を煽るということではありません。きっと各地域の行政はこの件をしっかり受け止めて各地域の首長を中心に危険エリアを再確認されることでしょう。もう一つ思ったこととして不動産業を営む会社が伊豆山に限らず酷似したエリアで売買するにあたってどこまで調査するべきなのかということです。ハザードマップはあるにせよおそらく山頂部の盛り土工事の履歴についてまでは調査できない可能性が高いです。今後は類似したエリアでは川の上流(かなり離れた場所でも)で大規模な工事が行われているかを事前調査する必要があるのではないでしょうか。このようなことは二度と起こらないようにしたいものですね。